--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-05-13

有栖川家の花嫁(原作/雪代鞠絵)

Dramatic CD Collection 有栖川家の花嫁 Dramatic CD Collection 有栖川家の花嫁
イメージ・アルバム、竹内健 他 (2006/12/28)
ムービック

この商品の詳細を見る
<CAST>
真野水晶(武内健)、有栖川誉(子安武人)、神尾(平川大輔)
工藤信也(千葉進歩)、藤井(松山鷹志)、女中頭(森夏姫)
女中(小林美佐)、男(太田哲治・高橋研二)

 タイトルで誰もが想像する通り、少女と見紛うばかりの少年が、名家嗣子の元に姉の身代わりとして嫁ぐことに……という、ものすごーーーくパターンBLのシチュエーション。なんですが、コレは良かったです。嫁ぎBLってことで食わず嫌いしてる方、聴いてみて下さい。
 筋書きがかなり長くなってしまったので、感想だけ読みたい方は茶字までスクロールを。


 名門・有栖川家の分家筋、藤井家当主の妾の子として生まれた水晶(武内)は、姉と引き離され、母と共に東北の片田舎でひっそりと暮らしていた。母の死後、姉の結婚を期に、水晶(武内)は東京に呼び戻される。しかし、待っていたのは実父ではなく、有栖川家嗣子の誉(子安)だった。分家筋の娘を娶るのが、誉(子安)が当主になる条件だったため、水晶(武内)の姉が誉(子安)の婚約者に選ばれたのだ。しかし、その姉は男と失踪。そこで、姉と瓜二つの水晶(武内)が連れてこられたのだった。
 満月の夜に初夜を過ごしてから28日後、有栖川家の本座敷で内々の本祝言を挙げるのが、有栖川家の婚儀の習わし。そして、2カ月後には、表向きの披露宴が開かれる。抗議の声を上げた途端、水晶(武内)は意識を失った。気が付くと、そこは、麻酔の効果を持つ香が焚きしめられた寝室。誉(子安)は、有無を言わさず水晶(武内)を抱いた。

 誉(子安)は、周囲から死神と囁かれ、恐れられていた。元々は、継承権など無いに等しかった身分の低い妾の子。それが10年前、突然嫡男が失踪し、その後、他の兄弟やその母たちが、次々と不審な死を遂げる。結果、後継者の座は誉(子安)に。幼い頃に酷い扱いを受け続けたこと、また、義兄弟たちの不審死に関する疑惑を向けられたことは、誉(子安)からある種の感情を奪い、冷酷さ、容赦の無さが際立つ人間にさせていた。

 直に水晶(武内)は、甲斐甲斐しく新妻の務めをこなし、誉(子安)に尽くすようになる。毎食一品手料理を作ったりもするが、誉(子安)は口にしようとしない。新妻として前向きに振る舞い、「偽りだとしても、家族になりたい。心に入りたい」そう口にする水晶(武内)の心を、誉(子安)は理解できなかった。

 冷たい、ガラス玉。でも、長く触れていれば、やがて体温が移っていく
 冷たいからと言っても、けして放してはいけない
 震えるほどに冷たいあの人の心にも、温もりはあるはずだ


 ある日、いつまでも自分にまとわりついてくる水晶(武内)に苛立った誉(子安)は、見ていた書類を窓から放り投げ、全てを拾い集めるまで屋敷には入るなと命じた。雨の中、全ての書類を探し集めた水晶(武内)は、誉(子安)に書類を渡した途端、倒れてしまう。床に就いた水晶(武内)の手を握る誉(子安)。水晶(武内)の行動は、姉が幸せであって欲しいと願っての思いからだったが、誉(子安)の温もりを感じながら、直にそれが姉のものになることに、寂しさも感じていた。
 穏やかに言葉を交わす2人。しかし、気持ちが通じたと思えたのも束の間。姉が戻れば自分は故郷に帰ると言う水晶(武内)に、誉(子安)は怒りを見せた。母の形見として水晶(武内)が大切にしていたガラス玉を投げ捨て、「姉は既に事故死している。だからお前は一生ここにいるのだ、過去も必要ない」と言い放つ誉(子安)。まさか姉を殺したのは…水晶(武内)の中に、誉(子安)への不信感が湧き上がる。

 何度目かの脱走失敗の後、水晶(武内)は土蔵に監禁された。淫蕩な仕打ちを繰り返され、もう逃げないと誓わされる。直前まで攻め抜かれた身体で出ることになった披露宴の日から、水晶(武内)は高熱を出し体調を崩した。

 しばらく後、縁側に出ていた水晶(武内)の前に、故郷で世話になっていた医師の工藤信也(進歩)が姿が現す。東京に出たきり、音信不通になった水晶(武内)を探していたのだという。工藤の本当の姓は有栖川。誉(子安)が14才の冬、庭の桜の木に括り付けられ、散々殴られ放置された雪の夜。助けてくれるかもしれないと、誉が唯一頼りにしていた相手。その夜を境に姿を消した嫡男・信也が、工藤(進歩)だったのだ。助けに来るから待っていてくれと告げ、信也(進歩)はその場を去った。

 夜更け、屋敷のどこから火の手が上がった。水晶(武内)を逃がすために、信也(進歩)が細工をしたのだ。水晶(武内)が逃亡を躊躇している間に、火の細工が失踪した兄の仕業だと見抜いた誉(子安)が立ちふさがる。そこに、誉(子安)を恨みに思う輩が飛び込んできた。暴漢が向けた刃は、咄嗟に水晶(武内)を庇った誉(子安)の身に沈む。大量の出血の中、信也(進歩)とともに郷里へ帰れと告げ、誉(子安)は意識を失った。

 この人の冷たい記憶を何か一つ、たった一つでも消してあげたいと思う。
 そう思う自分を、この人を可哀相だと、愛おしいと思う自分を、もう止められないんです


 美貌と知性、冷淡で傲慢。こういうキャラ、子安さんはどれだけ演じてきたことか。言うまでもなく、というか聞くまでもなくピッタリの役柄です。会った早々、散々に卑猥な言葉を吐きながら、水晶@武内を弄び追い詰めていく誉@コヤピ。きっつい言葉で苛立ちをぶつける誉@コヤピ。素晴らしいSぶりです。ゾクゾクするwww
 そんな誉@子安の中に、水晶@武内からかけられた“情”が染み入っていき、それが何か解らず癇癪を起こしながらも、次第に何となく理解し始める。起伏を押さえた冷酷トーンが次第に柔らかくなっていくのは、聞いていて、可愛い男だなと思いました。

 そして、健気な天使の水晶@武内さん。実は、ボイスメッセージ聞くまで、ずっと笹沼さんだと思って聞いていました。実際に聞き比べたら、声質けっこう違いました。イメージが一緒だったんですよねー。線が細い儚く物憂げなキャラ。でも、武内さんの方が声が幼く、笹沼さんのフワッとしたトーンに比べて、武内さんはパキッとした声ですね(感覚的な説明ですみません。こんな語彙貧困でどうするよ…)。ちなみに、好みで言えば断然笹沼さんが好きです。
 話がずれた。失礼。9トラック目「再会」は、水晶@武内の鼻歌で始まります。誉@子安に疑惑を抱き、自分の情は届かないと思いこみ反抗し、その反抗を、苛まれることで抑圧されて絶望している状況。「故郷(ふるさと)」のメロディが、切なかったです。

 誉@子安と水晶@武内の繋がりは、哀れみ、慈しみ、慈悲。そこから発生する愛おしさなのですね。誉@子安が、水晶@武内に率直に助けを求める言葉。「慈悲をくれ、愛してる」。水晶@武内も、誉を「人の心を知りたいというこの人の心が、とても哀しい。そして、愛おしい」と思う。こういう感情で結ばれるBLは少ない気がします。でも、最初からもしくはいつの間にか愛していたとかより、この方がずっと自然で解りやすい。

 長兄の信也を演じた進歩さん。優しく包み込みタイプのお兄さんでした。水晶の意を尊重してスッと身を引きながらも、逃げ場は残しておいてくれる。あんまりいい人過ぎて、少々拍子抜けはしたましたが。これで、実は腹に一物…なキャラだったら、好みだったんだけどなぁ。
 平川さんは、えーと、聞き慣れた安心できるキャラでした。誉@コヤピのため、水晶@武内に姉の行く末をちらつかせてサラッと説得させてしまうとか、なかなかな性格ですが、飄々さがイイ感じ。多いですよね。こういう脇。

 この作品、原作はベストセラーだそうです。未読ですが、エロシーンはもっと過激だとか。あいさんとこのレビューによると、「逃亡しようとした水晶を、縄で縛ってお道具攻めシーン」などもあったそう。個人的には、一番最初の絡みで、痛みとともにもたらされる快感に屈辱感じつつの愛らしい水晶@武内の喘ぎと、コヤピの言葉攻めで充分満足していましたが、そう聞かされると、残念にも思ってしまいますね~。普通ならCDで満足して、原作手に取ること無いんですが、気になって買ってしまいましたよ。届いたら、道具攻めを確認したいと思いますw

 忘れていました。ムービックの作品紹介ページで公開中のボイスメッセージ、フリト代わりにぜひ。「荒んでいく自分が合ってるな~と、優しい人ができない子安にはピッタリだなーと(笑)」と自分を評するコヤピが聞けます。
スポンサーサイト

theme : ボーイズラブ
genre : 本・雑誌

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

雪代鞠絵さん原作BLCD「有栖川家の花嫁」

雪代鞠絵さん原作BLCD「有栖川家の花嫁」を聞きました♪ イメージ・アルバム, 竹内健, 子安武人, 平川大輔, 千葉進歩, 松山鷹志, 森夏姫, 小林美佐, 太田哲治, 高橋研二 Dramatic CD Collection 有栖川家の花嫁 原作本がベストセラーになっていたけど、女装

comment

管理者にだけメッセージを送る

>あいさん

こんにちは~。
実は昨夜、「有栖川~」もう一度聞いてから、そのまま続けて「野蛮な~」も聞いた所なんです。武内さん繋がりになってました。あ、「追憶のキス~」私も大好きです!また聞きたくなって来てしまった。

武内さんエロつぼですかwwww 寺島さんと間違えてたこともありますし、そんなに気になってなかった声優さんだったんですが、この爽やか健気な受けちゃん、イイですね~。「エス咬痕」のときのような、ちょっとひねたキャラもやって欲しいなぁw

TB、1コ消しておきました。うちからのTBは、何度も挑戦してるんですがうまく飛ばせなくて(TT)。すみません。。。

采さん、こんにちは♪

いつもながら筋書きまで丁寧に書かれていて素晴らしいです!私も見習いたいなぁ。

笹沼さん受けも大好きですが(「追憶のキスを~」で大好きになりましたvv)、近頃(特に「野蛮なロマンチシスト」を聞いてから)突然健ちゃんブームがやってきました。あいのエロツボをちくちく刺激するみたいです(照)。
冷たくて傲慢、美貌な子安さん。ぴったりですね。もう彼以外、この役は考えられない~。コヤピがホンキで(笑)怒ると怖すぎてちょっと嫌なんだけど、このCDは大丈夫でよかったです・・・。

原作はもっともっと濃かったので、原作を先に読むとその点がモノ足りなかったです・・・あ、でも普通の人には充分なのかな(笑)?

TBよろしくお願いします。す、すみません2個送ってしまいました・・・汗。

告知・メッセージ...etc

切り替えメニュー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最近の記事一覧 カテゴリ一覧 コメント一覧 トラックバック一覧 プロフィール
[カテゴリ]
WEBコンサルティング・ホームページ制作のバンブーウエイブ
最近の記事+コメント
ブログ内検索
気に入って頂けたら...

3月発売タイトル
戯れ言の覚え書き
本とかTVとか日々の雑記
[[ こちらから ]]
(別窓が開きます)
リンク

このブログをBlogPeopleへ登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

全記事(数)表示
クリックでタイトルを一覧
メールフォーム
何かあったらぜひ。喜びますv

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

ブロともリストに追加する

BLCD Trackbacks

神谷浩史アイテムいろいろ

野島健児アイテムいろいろ

鈴木千尋アイテムいろいろ

YouTubeSS
developed by 遊ぶブログ
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。