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2007-07-05

間の楔 I -DESTINY-(原作/吉原理恵子)

間の楔 I -DESTINY- 間の楔 I -DESTINY-
(2007/05/25) MMCD-0705
メーメイカー

原作→間の楔〈2〉命動 / 吉原 理恵子
<CAST>
リキ(伊藤健太郎)、イアソン(大川透)、カッツェ(三木眞一郎)
ラウール(黒田崇矢)、ガイ(鳥海浩輔)、アレク(てらそままさき)、
ルーク(山中真尋)、シド(間宮康弘)、ノリス(青木誠)
リッチー(長門三照)、ザック(大友龍三郎)

 そろそろ6月末出のCDも聴き出さないといけない時期なので、書き散らしたまま放っておいた大物を引っ張り出してきました。文庫で刊行中の新『間の楔』、ドラマCD第1巻でございます。タイトル通り原作2巻「命動-DESTINY-」からの制作。改めてCD化するにあたり、時系列で構成したというところでしょうか。
 全7巻予定だそうで、とーってもゆっくりした作り。さすが吉原せんせの自主制作。で、かなり恐る恐るだったのですが、感想は思ったよりも良かった。ただ私の中で、ハードカバーの旧原作、塩沢イアソン×関俊の旧盤は不動の地位に君臨しているので、それと比べてでは全くありません。全般的に全く別物の1作品として聴かないと、素直に評価できないし。意外に良くて驚いた、という感じです。

 人工頭脳を持つコンピューターが支配する電脳都市「タナグラ・シティー」。タナグラに隷属する快楽都市「ミダス」の一角に、かつてタナグラに抵抗した者たちの末裔を閉じ込めた特別自治区「ケレス」がある。自治区とは名ばかりのスラム。男女比9:1。人間の尊厳を奪われ、未来もなく、荒廃しきっていた。
 そこに生きる少年・リキ(関俊)が、いつものようにミダスを漁り歩き、客からカードを掏摸取っていたところ、突然、何者かに邪魔をされる。目の前にいたのは、タナグラの人間を管理するために創られた人工体「エリート」。中でも、最高権力者の証である金髪を持つ「ブロンディー」、イアソン・ミンク(大川)だった。
 今回だけは見逃してやるというイアソン(大川)の言葉にプライドを傷つけられたリキ(関俊)は、身体で支払ってやると、連れ込み宿へと移動する。「久々に思うさま、啼かせて見るのも悪くない」 イアソンは、リキを手だけで散々に嬲り、その場に捨て置き、去った。

 ブロンディーにとって、ケレスの雑種などクズよりも価値のない存在。しかし、猛然と反抗を見せ、自分に挑んできたリキに興味を持ったイアソンは、配下のカッツェ(三木)を使い、リキを見定めようと考える。しばらくして、リキはブラックマーケットの運び屋となっていた。

 ブラックマーケットでリキ(関俊)は力を発揮し、その名は上がっていった。ケレスの少年を統率していたグループ「バイソン」も解散し、仕事にのめり込む。「ケレスを抜け出してやる。でも、ガイの手だけは離さない」 それがリキの望みだった。

 カッツェ(三木)の片腕・アレク(てらそま)と共に命じられた輸送任務を終えたところで、リキ(関俊)はイアソン(大川)の姿を目にする。追った先は、シークレット・オークションの地下会場。そこには、半人半獣をはじめとする違法の産物が並んでいた。リキは(関俊)、自分をブラックマーケットに入れたのはイアソンだったのだと気付く。イアソンは(大川)、リキの登録を抹消させた。エリートの居住区「エオス」に連れ帰り、自分のペットにするために――。

 終わりの、始まり、か……



 コテコテの耽美SFなので、設定は込み入っています。でも、ブクレに載っている用語やキャラクタープロフィールは、ドラマCDにしては詳しいし、何より、キャラがモノローグやセリフでこれでもかと説明してくれるので、問題ありません。むしろ説明し過ぎで苦笑気味。原作の文庫はどうにも冗長で、4巻ぐらいまでを適当にしか読んでいません。それでも、CDオリジナルシーンは分かりやすかった。突っ込み所満載です。一度目は聞きながら、リアルに色々口に出しそうになりました。文句は後回しにして、まずは普通に感想を。

 今回、一番不安だったのが、リキ@伊藤さんでした。伊藤さんが、少年から野獣まで、幅の広い演技をされる役者さんだということは分かっていましたが、関俊さんが演じたリキという、理想のリキが存在するので、認めたくなかったというのもあったんでしょう。しかし、本当に驚いたことに、伊藤さんのリキがとても良かった。

 伊藤さんのリキは、通常でない世界に生きる15才というキャラクターに見合った声でした。イアソンに嬲られ、必至に耐えようとして漏れ出た苦痛の悲鳴。
 「いい加減っに…して…くれよ……。俺は…玩具っ…じゃないっ……。
  違う、イヤだっ……。こんなんじゃ…ない……」

は、リキだ!と思いました。こういった苦痛や、イアソンに向かっての叫びは、関俊リキに似ているような気もした(伊藤さんファンの皆様ごめんなさい;;)。残念ながら、萌えは無かったんですが、純粋にキャラとして、伊藤さんのリキはアリだなと思いました。

 イアソン@大川は、違うなぁと思ってしまった。脳だけが生身の不老不死の人工体にしては、とても人間くさいんです。コントロールできない人間的な感情が、イアソンの中に生まれるのは、ペットにしたリキに触れるようになってからのはず。なのに、すでに声に感情が乗っているんですよね。リキを語るイアソンには、温かみがあるようにも感じました。「なぜだか分からないけど興味が湧いた。追究する必要はない。ペットとして使い物にならなければ捨てればいいだけのこと」 イアソンの意識としてはその程度のことだと思うのです。なので、ここでリキに対して温かさを見せてはいけないんじゃないかと思ってしまう……。

 そしてまた、喋りすぎ。モノローグとセリフの区別が付きにくいということもありますが、心の中でも多くを語らないキャラクターだと思っていたので、イアソンのお喋りには引きました。オリジナルのイアソンとは別人のよう。
 大川さんのアダルティな攻め声は大好きなのです。「また啼かせてみたくなる」とか「愉悦の根源はここにある。まだだ」とか、大川さんの鬼畜セリフには萌えました。でも、声とキャラそれぞれが好きでも、一緒になるとダメ。そういうこともあるんだなぁと、溜息をついてしまいました。

 ラウール@黒田は、想像通り黒田さんでした。黒田節を禁じられたとブクレのコメントにありましたが、封じていないと思う(笑) まぁでも、この巻では余り気になりませんでした。この先、ラウールがイアソンに激高するシーンをどう演じられるのか、注目したいです。
 ナレーションは、オリジナルの頽廃美の世界に合っていた気がします。実際には、このCDに頽廃美は見られなかったけど。

 唯一、キャスト発表で喜べたのがカッツェの三木さんでした。カッツェは、ケレスの雑種でありながら、イアソンのファニチャー(去勢され、家具としてエリートに仕える存在。自由は無いが、ものすごい名誉)となり、今は、ブラックマーケットのブローカーとしてイアソンに仕える身。イアソンの非情さ、恐ろしさは身をもって知っていて、イアソンには一生逆らえない。恐怖と抑圧と諦めと、かすかな敬愛。複雑な感情が綯い交ぜになっているキャラクターだと思う。イアソンに対するときにだけ生まれるカッツェの微妙な感情の変化を、三木さんはうまく表現していたような気がします。
 そして、三木さんの冷酷ボイスは、いつでも萌えるw

 ガイ@鳥海を忘れるところでした。リキを優しく愛しているガイの大らかなところが表れていて、良かったです。自分の膝に頭をよせ、身を縮めて寝るリキ@伊藤をなでるガイ@鳥海。この辺りのほのぼのしたシーン、好きでした。ガイ×リキの甘甘な濡れ場も聞きたい。

 ここからは文句というか、突っ込んだところをいくつか。

 まず、初っぱなからやられました。吉原節はいいのです。別に。でも、お約束もほどほどにして頂きたい……。学園ものじゃないんだから、“パンピーが会話しながら状況説明”はやめて欲しかった。耽美な世界がなし崩しです。ミダスデビューのお嬢さん方のキャイキャイした会話で1萎え。OLかよと……。ミダスは良識も倫理も無視して快楽を求める人々が集う頽廃の快楽都市。訪れる人はある程度選ぶんじゃなかったんだっけ。お嬢さん方の、一般人がお金貯めて来ましたという感じが、ミダスの在り方と矛盾していて、ものすごく違和感ありました。明るい観光地のような案内メッセージもそう。不自然じゃない舞台説明のつもり?なのかな。思い切り不自然でした。

 「全力疾走って感じ」とか、「ホッピー一気飲みかよっ?!」とか、現代を感じさせる喋り方はやめてくださいぃ……。大体ホッピーってorz

 リキが、嬲られた時に言われたイアソンの言葉を思い出すシーンで、イアソンの言葉がリフレインするんですが、「稼ぐのか…稼ぐのか…」「口だけらしいな…らしいな…」「まだだ…まだだ…まだだ……」って! 本当にそこまでリフレインさせんでも。笑うシーンではないですよね(笑)

 バイソンメンバー、ルーク@山中、シド@間宮、ノリス@青木、リッチー@長門のやりとりでは、一瞬で別次元に飛ばされました。突然、総ホモ高校生徒がダベる教室に早変わり! 萌えましたけどね。でも、アレク@てらそま、ザック@大友といった渋い方々がせっかく引き締めてくれているのですから、余計な萌サービスシーンは無くて良い気が致しました。

 文句ばかり書いてしまった。でも、このCDで『間の楔』を初めて知った人には、良かったように思います。SF、ファンタジーに親しんでいない人にも分かるようになっていた。良く言えば親切でした。
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BLCD 間の楔?~DESTINY~

BLCD【間の楔?~DESTINEY~】★★★《知らない人のための 簡単紹介》 ・間の楔とは「別々のものを、しっかりひとつにつなぎ止める役目をするやつのこと」 ・SFもので特殊な世界。 ・イアソン(主人)×リキ(

☆ 間の楔?~DESTINY~ ☆

大好きな大好きな楔が新キャストで帰って来る!!!!!ということで買いに走りましたとも!!!!ええ、予約までしてね。原作 吉原理恵子リキ 伊藤健太郎イアソン 大川透ラウール 黒田崇矢カッツェ 三木眞一郎アレク てらそままさきガイ 鳥海浩輔

comment

管理者にだけメッセージを送る

>ミケリスさん

こんにちは♪

大川イアソンの今後は気になりますよね~。どうなることやら。ただ、吉原せんせが次は『影の館』と仰ってうるので、2巻は当分先なのかなと思っています。時間開きすぎると、演技が変わったりすることもあるんじゃないかと。。。

黒田さんは、OKというか、登場も少なかったし、ラウールとしてのキャラクター性を全面に出す必要がないシーンだったので、それ程気にならなかった、という感じです。いつもの黒田さんだったし、想像通りで特に驚きがないというか^^;;

もっと話が進んで、ラウールとしての芝居を見せないといけないようになったら、どうかなぁと。別の所でたくさん1人突っ込みしてたので、ラウールはスルーしてしまったってのもあるかもしれません(笑)

文句ばっか出てしまってごめんなさいww
でも、リキ@伊藤さんとガイ@鳥さんは良かったですw

采さん。おはようございます(*^_^*)

大川イアソン。ちょっと人間臭かったですよね。
カセット版の塩沢イアソンも、アニメ・CDに比べるとやけに人間味があったと思うんですが・・・。ひょっとしたら大川イアソンは、この路線でいくんでしょうか?今後の大川さんの演技が気になります。

采さんは、黒田さんはOKですか?私はどうもダメみたいです。フリートークを聞くと感じが良さげな方だなと思うし、声自体も嫌いではないんです。が、どうしてもあのねちっこい喋りが・・・と思っちゃうんですよねw
もうちょっとサラッとした感じで、喋ってくれればいいのに~w

TBお願いしますね♪

>あいらさん

おはようございます♪

文句書き散らしましたwww
一応、愛すべきところも見つけられたんですが、突っ込み所が多すぎて;; 楔ファンは、ハードカバーの旧原作+番外編、そしてCD、OVAで、もう過去も未来も脳内にこびりついてるじゃないですか。だから余計に、進まない具合にイライラするんでしょうねぇ……。

>最初から人間臭い大川イアソンはとてつもなく苦しむ
! そうか。別の観点から見れば、それはそれでイイかも。
あいらさんが感想に書かれていた
「飼い主とペットという2人の関係も中から見ると、完成された人工体なエリートがスラムの雑種に奉仕する」
の、人工体を省いてしまえば、ただのエリートと思えば、シチュ的には萌えるし、文句も出ずに素直に萌えられるかもしれません。

TBありがとうございました。うちからは失敗してしまっていますが、時期見て、またトライさせて頂きますw

采さん、こんばんわvv

わ~采さんの感想楽しみにしておりました。
私はこのCD不満タラタラです・・・(涙)
萌えはなくもないし、結局買うだろうな~とは思うけど、話すすまなすぎですよ・・・
大川さんに対する感想がほぼ同じですね。
なんか人間臭いんですよねぇ。
私的にはもうあれは別物扱いで楽しむ気になってますので、最初から人間臭い大川イアソンはとてつもなく苦しむと思うのですよ!!!!!
早くソコのところが聞きたいものですvv

TBさせて頂きますね~。
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